

髪の毛は4つの結合から成り立っている
髪の毛は細胞分裂を繰り返して生成される細胞みたいなものです《簡単に言えば》
様々な結合から成り立ち一本の髪の毛として存在しています。
ペプチド結合
この結合が切れると、再び結合が戻ることはありません。
切れてしまうと髪の毛は枝毛になってしまいます。
シスチン結合《S-S結合》
パーマで1番重要になる結合です。還元剤で結合が切断され、酸化剤で再結合されます。
イオン結合
マイナスイオンとプラスイオンから成り立っている結合。
健康な髪の毛の状態は、イオン結合がしっかり結合しているPHが弱酸性(PH4.5~5.5)の状態。
髪の毛がPHがアルカリ性に傾くと、イオン結合が切断されます。
水素結合
髪の毛が濡れると切れる結合。熱で髪の毛を乾かすと再結合されます。
結合が切れると柔らかくなるのが特徴です。
関連
パーマはSーS結合 塩《イオン》結合 水素結合を利用して当てる。
主に作用してくる箇所はSーS結合がメインになってきます。
ウェーブを形成し形を作るのに大事になってきます。
SーS結合は1剤の還元剤の作用で切断されます。
塩結合はphがアルカリ性に寄ることで切断されます。
水素結合は髪の毛が濡れると切断されます。
ロッド《髪の毛に巻く棒のやつ》を巻いている状態で3つの結合が切れると、当たる仕組みになっています。
ロッドの太さや回転数などで変化する。
パーマはロッドの太さでカールの大きさは変化します。
回転数でもウェーブの形状が変化します。
参考
Jカール:0.5回転以上1.25回転以下
Cカール:1.25回転以上1.5回転以下
Sカール:1.75回転以上
ココに注意
毛束の毛量や髪質やダメージレベルなどで回転数やロッドの大きさはかなり変わります。担当美容師と相談してくださいね。
再結合させるには酸化が必要
パーマはロッドを巻いて、お薬付けて、《ハイ!終了!》ではございません。
ちょうど良いカールになったら2剤を付けて酸化【再結合】させないと意味がありません。
参考
SーS結合は2剤《過酸化水素またはブロム酸》を付けることで再結合されます。
塩結合はphが中性〜弱酸性に戻ると再結合されます。
水素結合は髪の毛が乾くと再結合されます。
ココに注意
酸化剤にも濃度があります。通常のパーマ剤の濃度は1.5%ぐらいが目安になっていると思います。過酸化水素が残ってしまってもダメージに繋がってしまうので注意です。
最後に
簡単にですがパーマの原理を分かって頂けたかと思います。
近年は技術や薬剤がかなり進歩しました。
コールドパーマの他にもデジタルパーマやエアウェーブなど様々な種類があります。
薬剤も進化し、ダメージをかなり抑えた作りのものも多くなっています。
ですが、髪質やダメージなどでパーマが当てられない場合はあるので、そこは担当美容師さんと相談するのが1番ベストかと思います。