パーマ

パーマの原理とメカニズム|パーマはどうやって当たっているかを美容師が解説

ブタ子
パーマをよく当てるんだけど、髪の中で実際どうなって当たっているの?
その質問よくされますよ〜!じゃあ今日はパーマの仕組みとメカニズムを話しましょう!
たによし博士

 

髪の毛は4つの結合から成り立っている

髪の毛は細胞分裂を繰り返して生成される細胞みたいなものです《簡単に言えば》

様々な結合から成り立ち一本の髪の毛として存在しています。

ペプチド結合

この結合が切れると、再び結合が戻ることはありません。

切れてしまうと髪の毛は枝毛になってしまいます。

シスチン結合《S-S結合》

パーマで1番重要になる結合です。還元剤で結合が切断され、酸化剤で再結合されます。

イオン結合

マイナスイオンとプラスイオンから成り立っている結合。

健康な髪の毛の状態は、イオン結合がしっかり結合しているPHが弱酸性(PH4.5~5.5)の状態。

髪の毛がPHがアルカリ性に傾くと、イオン結合が切断されます。

水素結合

髪の毛が濡れると切れる結合。熱で髪の毛を乾かすと再結合されます。

結合が切れると柔らかくなるのが特徴です。

関連

 

パーマはSーS結合 塩《イオン》結合 水素結合を利用して当てる。

主に作用してくる箇所はSーS結合がメインになってきます。

ウェーブを形成し形を作るのに大事になってきます。

 

SーS結合は1剤の還元剤の作用で切断されます。

塩結合はphがアルカリ性に寄ることで切断されます。

水素結合は髪の毛が濡れると切断されます。

ロッド《髪の毛に巻く棒のやつ》を巻いている状態で3つの結合が切れると、当たる仕組みになっています。

ロッドの太さや回転数などで変化する。

パーマはロッドの太さでカールの大きさは変化します。

回転数でもウェーブの形状が変化します。

参考

Jカール:0.5回転以上1.25回転以下

Cカール:1.25回転以上1.5回転以下

Sカール:1.75回転以上

ココに注意

毛束の毛量や髪質やダメージレベルなどで回転数やロッドの大きさはかなり変わります。担当美容師と相談してくださいね。

再結合させるには酸化が必要

パーマはロッドを巻いて、お薬付けて、《ハイ!終了!》ではございません。

ちょうど良いカールになったら2剤を付けて酸化【再結合】させないと意味がありません。

参考

SーS結合は2剤《過酸化水素またはブロム酸》を付けることで再結合されます。

塩結合はphが中性〜弱酸性に戻ると再結合されます。

水素結合は髪の毛が乾くと再結合されます。

ココに注意

酸化剤にも濃度があります。通常のパーマ剤の濃度は1.5%ぐらいが目安になっていると思います。過酸化水素が残ってしまってもダメージに繋がってしまうので注意です。

最後に

簡単にですがパーマの原理を分かって頂けたかと思います。

近年は技術や薬剤がかなり進歩しました。

コールドパーマの他にもデジタルパーマやエアウェーブなど様々な種類があります。

薬剤も進化し、ダメージをかなり抑えた作りのものも多くなっています。

ですが、髪質やダメージなどでパーマが当てられない場合はあるので、そこは担当美容師さんと相談するのが1番ベストかと思います。

 

インスタグラマーがイチ押し!

世界に1つだけのシャンプー&リペア MEDULLA

インスタグラマー御用達と言っても間違いじゃないヘアケア剤!

完全オーダーメイド処方による、世界に1つの自分の髪質に合わせてシャンプー&トリートメント